斎藤会長(前社長)へのインタビュー


まず、「シビル安全機材」という会社名の由来から聞かせてください。
斎藤社長
今はもうありませんが、以前シビル建設という会社で建築現場の足場金具を作っていました。足場というものは危ないものですから、いかに作業員の方に安全な足場を確保するかということが一番大事です。
後に、主に建築関係の現場において安全な環境で作業できるための機材を作る会社を興そうとしたときに、社名に「安全」の言葉を入れました。

当社の販売する機材は、万が一にも不具合があってはならないという考えから、さまざまな検査を行い、厳しい規格をクリアした製品をお届けすることをモットーにしております。

ロングセラー商品の「セーフティ・ジョイント」製作のきっかけについて教えてください。

セーフティ・ジョイント先にお話しましたが、建築現場の足場を作る金具は安全であることが一番ですが、同時に簡単に取り付け・取り外しが出来るものでなければなりません。また、建築中の建物自体の美観を損ねるものであってもなりません。
従来の足場金具は建物自体に穴を開け足場とつなぐようなものでしたので、強度的にも問題があり、足場撤去後の建物の修復にも時間がかかっていました。
安全でかつ施工・撤去がスムーズに行えるものを、との注文で考え出したのがセーフティ・ジョイントです。

セーフティ・ジョイント

「セーフティ・ジョイント」のお客様はどのようなところを評価してくださっていると思いますか。

セーフティ・ジョイントはいわゆる口コミで広まりました。一度お使いいただくと、その良さがおわかりいただき、リピートの注文をいただくことができます。
セーフティ・ジョイントは建物の鋼材自体に直接溶接して強度を確保すると同時に、溶接した部分を建物の中に残したカタチできれいに修復することが出来ますから、撤去作業自体も短くてすむし、メンテナンスなどで足場を再構築するときにも以前の金具がそのまま使えるなどの利点が評価されたのかなと思います。

出荷するセーフティ・ジョイントには万一の事故に備えて当社で保険を掛けていますが、幸いにも販売開始以来そのような事故は起きておりません。そうした高い安全性もお客様の評価ポイントだと思っています。

新しい二輪車「らくりんくん」製作のねらいは何でしょうか。
らくりんくん
土木作業で使う一輪車、通称「ねこ」は、狭い場所での運搬に適した便利な作業用車輌ですが、バランス操作が必要なために長時間作業すると腕などが疲れることと、ある程度経験を積まないと安定した作業が行えないという問題点がありました。
また、そうした問題点を補うための二輪車は従来からありましたが、返って二輪であるが故の作業性を損なっている部分が大きかったのです。
らくりんくんは、従来の一輪車の欠点であるバランス操作が簡単にできるようにして、デコボコな道でも重い荷物を載せたときでも安全に運べることを目標に開発しました。
また、荷台を傾けたときに本体と車輪とが接触しないような独特の機構(国際特許を取得)を組み込んでおり、一輪車固有の操作性を損なわないような工夫もしています。

東日本大震災の復興現場でも「らくりんくん」が使われていると聞きましたが。

東日本大震災をニュースで見て、すぐに何か出来ないかと思いました。
たまたま発売間近で作りダメしていた二輪車(らくりんくん)が手元にあったので、これを被災地に送れば役に立てるだろうと思い、伝を頼って送ることにしました。
被災地までの交通事情も万全ではなく、こちらで調達したトラックもずいぶん苦労して宮城と岩手の被災地まで運んでくれました。
らくりんくんは被災地でのがれき処理などに力を発揮してくれ、撤去作業が終わった後も近くの学校などで使ってくれているという話を聞いたときはうれしかったですね。

最後に、これからの夢をお聞かせください。

今、一番興味がある分野は「介護」です。
私も含めて世の中には高齢者がたくさんおり、日々の生活の中でいろいろなご支援を必要とされている方が多いのではないかと思っています。
具体的なものはこれからですが、そういう方向けの機材を開発し、ご提供することが出来ればと願っています。